●魚は肥満を抑制する低カロリー食品
日本人は、現在1日58gの脂肪を摂取しておりエネルギーの過剰摂取となっています。
日本型食生活に照らし合わせれば、1日50gが理想的で、それには低脂肪(低脂質)の
魚がもってこいです。
牛から取れる脂肪は20%で、豚は30%、魚は10%(ニシン・ウナギ)と
それぞれ取れますが、これが白身の淡白な魚ならわずか2.2%、
これは肥満を抑制する大きな働きとなります。
現在アメリカでは、ダイエット食品(低カロリー食品)が大流行で、
魚をふんだんに使った「すし」が全盛期を迎えています。
●魚には肉質の中に十分なカルシウムがある。
魚の骨にはリン酸カルシウムが多量に含まれています。
しかし、このリン酸カルシウムをいくら取っても、
カルシウムを摂取することはできず、90%以上は排泄されてしまいます。
魚の皮をはぎますと、肉に縦筋の白い線が走っています。
この白い筋の横には、赤い肉(筋肉)がついています。
魚の筋肉というのは縦に走っていますが、これを縁取っている白い筋は
筋肉と隔てていますから筋隔といいます。魚のカルシウムというのは、
この筋隔の中に入っているのです。つまり、魚からカルシウムを
取るには骨ではなく、肉を食べた方がよいということです。
カルシウムとリンが一緒にならないと骨は出来ませんが、
魚の体には非常にいい配合でリンが入っています。このリンを吸収するときに、
糊の役をするのがビタミンDです。ビタミンDを多く含んでいる魚は
スケソウダラ(練製品の材料)、ニベ(コイチ)、サケ、イワシ、サンマ、サバ等です。
また魚というものは、どんな魚でも干せば干す程カルシウムが増えます。
[例、イワシ 生70mg → 干した時4900mg(70倍)]
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